ミセン(ネタバレ)
3ヶ月くらい前にとっくに見終わってはいたけれど、なかなか感想を書くことができなかったドラマ「ミセン未生」。感想を書いたら自分のなかで終わってしまいそうで・・・実際、今もまだ見返してる。それくらい大好きだった!声を大にして言いたい。最高です、このドラマ!!
私と同じく、コロナによる自粛生活きっかけに去年から韓国ドラマを見始めた友人たちと、これまでに見た作品のランキングを発表しあったのだけれど、私のナンバーワンは、このミセンでした。
もちろんネタバレありきの感想
どこから書いたらいいのやら。あらすじはざっくりと。プロの囲碁士を目指していた26歳の青年チャングレ(演じるのはイム・シワン)。
家庭の事情などもありプロになれず。学歴もなく社会人経験も乏しい彼が、コネで一流貿易商社にインターンで入ることになる。他は皆一流大卒のエリートたち。そのエリートだらけの会社で少しずつ成長していくというストーリー。
きっと韓国ドラマで、このミセンのように、恋愛要素が一切ないドラマは珍しいのでは?(ほんのりとした恋?という描写はあるけどね)韓ドラによくある、記憶喪失も財閥の御曹司も出てこないし。あくまでも淡々とワンインターナショナルで働く人々と、そこでの出来事が書かれており、社外での出来事はわずか。なのになぜこのドラマはこんなにも心に響くんだろう!とにかく毎回盛り込まれるエピソードがいい。そしてそのエピソードに絡む登場人物たち。
チャングレと、チャングレの所属する営業3課↓
その3課を束ねるオ課長(のちにオ次長)と、チャングレの良き理解者でもあるキム代理、そしてのちに加わるチョン課長。この3課のチームワーク、やり取りを見ていると、応援したくなるのよ!最初は何もできないチャングレだけど(コピー機すら使えなかった!)ちょっとずつ出来ることを増やしていって、戦力になっていく、その過程が見ていてすごく面白い。段々会社に馴染んでいく様子もいい。最初はかなり浮いていた存在だったのに。
誰しもがこういう経験あるよね。新卒で入った人たちとは違う、中途でひとりポツンと入った疎外感。そのままいればいつかは馴染むかもしれないけれど、その馴染むまでどれくらいかかるんだろう?という不安。チャングレ演じるイムシワンくんは、口数の少ないチャングレを表情だけではなく、体全体で演じていて、もうチャングレに成り切っていたと思う。後半でソン次長が3課のところに来て、チャングレが正社員へなれるかどうかの結果を伝えにくるシーンなんて、全くセリフがないのに、どういうことなのか見ている側に伝えていた。あのシーンはあそこにいる全員が表情でそれぞれの感情を表していて、すごいと思った。
そして、チャングレとその同期アン・ヨンイ、チャンベッキ、ハン・ソンニュル(上の写真の4人)。この4人見てると思うのだけれど、いい上司に巡り会えるかどうかでその後の仕事に対する取り組み以外に、人生まで変わってしまうことってあるんだよね。言い過ぎじゃなく。どの上司に当たるかは本当に運。仕事ができるからって、いい上司になれるとも限らないし。人の上の立つって難しいよね。チャングレだけじゃなく、同期の3人の新人にも目を配るオ次長、すてきだったなー。
ではいつものごとく、思ったことランダムに
・仕事の終わりに営業3課がワーッと飲みに行くシーン、大好き。チャンベッキがそれを羨ましそうに見ているシーンあるけど、私も一緒に羨ましく見てた
・同期4人が飲みに行くのはカフェバーっぽいところが多いけど、オ次長たちと行く時は焼肉が食べれる居酒屋っぽいところ、専務とか接待で行くのは日本料理屋が多いんだね?
・チャングレ屋上行きすぎじゃない?
・同期4人給湯室行きすぎじゃない?
・で、スティックコーヒー飲みたくなるよね
・チャングレんちは、洗濯機ないんだよね?
・タッカルビ屋でチーズタッカルビ食べる時、チーズが伸びて切れない。ひたすらチーズ伸ばす伸ばすチャングレに箸で助けてやるオ次長
・チャングレの囲碁の師匠は、主君の太陽の1話でチュグンにゴルフ場の地上げにあうおじさんだね
・チャングレが追い詰められた時に、屋上走るのって、私たち恋してたかな?のホジュナ演じるオデオに似てるね?
・ユンセリのパパが社長で出てくるけど、こういう役似合うね〜
・パク課長の悪事を暴く回のチャングレ、お前刑事かよってツッコミたくなる推察力
・どちらも同じカンハヌルくんが演じるてるのに、チャンベッキの寝グセと椿のヨンシクの寝グセは、愛らしさが違う
・寝グセといえばオ次長はいっつも寝グセついてたけど、これもあえてなのよね?↓
・ハンくんが上司のグチを言う時に、同期を招集するのがいいな
・オ次長がデスクから「チャングレー!!」って呼ぶと、三色ごはんでチャジュンマが台所から「ホジュナ〜!!」って呼んだ時と同じくらいの期待感ある
・憎たらしいやつみると、オ次長みたいに足ひっかけてやりたくなる(キケン
・13話が前半の最終回だな〜オ次長からのクリスマスカードのメッセージを見た時のチャングレ。やはり褒めて伸ばすって大事ね。
・14話 オ次長が個人的にくれた旧正月のボーナス。それをひっそり寝てるオンマのところへおこうとするチャングレ。なんてイイ子
・16話 最初ちょっと冷たかったけど、チョン課長もいつのまにかチャングレに優しくなってるね?
梨泰院の長家の会長、これにも出てきた!工場労働者の役!
・17話 代理チームの飲み会いいな。こんな時も一番かっこいいカン代理
偽はちみつ売ろうとするおっさんの指からなめたらだめだよ、ハンくん!
ホテルでの作業の回、すごく好き。息抜きで外出た時、みんなにビール買ってきたハンくん気が利く
この↓ホテルでのシーン好きだわ〜。チャンベッキの肩を抱くハンくん笑
・ 18話 オ次長の奥さん、わかってる!!!男前だわ
・19話 辞める時にチャングレのことをソン次長に頼むオ次長!泣ける・・・
オ次長の送別会。離席して泣くドンシク。こうやって後輩に泣いてもらえる上司って!
泣きたい気持ちをこらえて、家に帰ってからチャングレが号泣するシーン・・・私まで号泣
・20話 オ次長の新しい会社に、ワンインターナショナルを辞めて突然やってきたキム代理。
オ次長とチャングレと3人で抱き合って喜ぶシーン!最高!(コレ↓ね)それを眺めて参加したそうな、
社長がまた微笑ましい(混ぜてあげて!)
ハンくんのチャングレへの愛がハンパない。殴り合いの喧嘩したことが嘘のようだ
●よくわからないところ、もうちょっとこうだったら〜〜!のところ
・アンヨンイはシン課長に個人的な好意があったのか?
・男尊女卑でクソなマ部長にも、ハンくんのところのクソ代理・・・もといソン代理が不倫相手の旦那(オジョンセ!)からボコボコにされたように、痛い目にあわせたかったなー(言葉遣いが汚くてすんませんネ〜
・アンヨンイの困った親父の問題はどうなった?
でも、韓国ドラマにしては変なツッコミどころも少なく、複雑な話もなかったし、すんなり入り込めた。登場人物が多かったし、名字が被ってる人も多かったから、その辺りを把握するまではちょっと時間かかったけど。ミセンにあまりにも感動した私はその後様々な友達に見るように勧め、結局何人見たんだろう?結構な数の友達がミセンを見てくれた。今となってはミセンを知らないままの人生じゃなくてよかったとさえ思うくらい。最終話までのラスト3話は、なかなか見れなかった・・・これを見たらミセンが終わってしまう!と思うと寂しくて。大げさ?でもそれくらい大好きだった。最終話を見終わった後も胸がいっぱいで〜。
今も、実はこの空の下のどこかでまだ、チャングレやオ次長たちは日々問題に向き合いつつ、仕事をしているんじゃないか?とすら、思えてしまう。それくらいリアリティがすごかった。みんな本当に仕事をしているようにしか見えなかった。これなんてそうでしょう?!↓
これなんて↓、残業の前に腹ごしらえしておくか〜〜〜って感じにしか見えない笑
このドラマをみると、私も仕事頑張ろうと思えるし。働く気力を与えてくれるドラマだと思う。
はー、語ってしまった。でもまだ語り足りない!一旦〆ますが、また後日書くかも