この恋は初めてだから(ネタバレ)
いや〜〜〜おもしろかった！！！！！！！！！
なんせこのタイトルだし（でも原題は「この人生は初めてだから- Because This is my first life」なんだって？そのままでいいじゃん！！）番宣の写真がこんな（↑ね）だし、なんか出演者も地味な感じ？（失礼！）、全く見る気もなく、スルーだった。でも、ツイッターでとある方のつぶやきを見ていたら、すごく評価が高く、だんだん気になってきたので、ちょっと見てみるか・・と見てみたら！１話からおもしろかった。これは、かなり珍しい。でも・・最初だけ面白くて、その後の展開がイマイチってのものもあるし・・・と見続けていったのだけれど、なんと最後まで面白かった！いやあ、偏見ってダメね。っていうか、誰よこんな邦題にしたのは！たしかに恋愛がメインではあるけれど、結婚や親子について、仕事についてetc 色々考えさせられる、良い人生ドラマであった。
あらすじはざっくりと、イ・ミンギ演じる38歳の独身でクセのある変わり者の理系男子セヒと、チョン・ソミン演じる30歳の脚本家を目指す高学歴文系女子のジホが、ちょっとした行き違いが原因で同居生活をすることになるストーリー。その同居生活がさらに契約結婚へ変化し、そもそもお互いに全くなんの思いもなかった2人なのに、徐々に恋愛感情が生まれて、そもそも結婚ってなんだろうと考え始める。
コメディ要素も多く、笑えるシーンも多くて、そーんーなーまさか！というツッコミどころもたくさん。それでもしらけずに、話に入り込んで見られるのは、やはり主演の2人の演技のうまさがあるからだと思う。
私はイ・ミンギもチョン・ソミンもお初だったけれど、最初は2人とも地味？なんか地味？（失礼！）と、特にカッコいいとも可愛いとも思わなかったのだけれど（ごめんごめん）、さすが韓ドラマジック。見続けてると、よく見えてくるのよ！！！すごいね、韓ドラってすごい。
特に、イ・ミンギはドラマの前半と後半で髪型が違うのだけれど、それだけで全然違った印象になる。些細な違いだけど、大違いだな〜とつくづく思った。↓左がドラマの前半のセヒ、右が後半のセヒね
イ・ミンギ演じるセヒは、感情を表に出さない、無表情なキャラクター。性格もかなりクセがあって、几帳面で（泥酔してても脱いだ服はきっちりたたむ！）、マンションのローンを返すことしか頭にない感じ。唯一人間らしさを表しているのは、猫を飼っていることかなー。ここまでお金にうるさい現実的な人が、猫を飼っているのも意外な気もするけど。でも断然犬より猫って感じだね、この人は。
そんなセヒがチョン・ソミン演じるジホと同居し、最初はかなり冷たい感じなんだけど、徐々に打ち解け、ジホに惹かれ、だんだん人間らしくなっていく。っていうか、もちろん最初から人間なんだけど、まるでロボットか何かみたいに感情出さない人だったから！そんなセヒが中盤以降ふとした時に微笑んだり、フッと緩んだ顔をすることがちょくちょくあって、本当にささやかな表情の変化なんだけど、そういうイ・ミンギの演技がうまいな〜と、私は唸ってしまったよ。
チョン・ソミン演じるジホは、脚本家になる為に20代は懸命に仕事をしていて、ふと気づいたら30歳まで恋愛経験がナイという役。でも30歳になってもまだ補助作家でしかなくて、自分のこれからにも悶々としていて。ジホがかわいいだけの女子かな〜と思いきや、結構言いたいことはしっかりいうし、嫌なものはイヤっていうし、芯がしっかりした感じの子。でも、ジホが、というわけじゃなくて韓国ってこういう女子が多いのかな〜？ドラマにこういう子、よく出てくるなと思った。
で、このドラマのなかでもかわいいだけじゃないシーンがちょいちょいあって、ジホがセヒの前で、グーグー腹鳴らしたり、いびきをかいて寝てたり、キスシーンでも携帯鳴ってても気づかないくらいガッツいてたり、酒飲んで絡んでくる親戚のおっさんを威嚇したり。そういう諸々が意外性があって、私は面白かった！
ではネタバレありの感想へ
何百本とみてるわけじゃないけれど、韓国ドラマって結構中だるみするパターンが多い気がして、このドラマも１話から面白かったもんだから、ひょっとして中盤が・・・？と思ったのだけれど、最終回までひたすら面白かった。と、いうか、厳密にいうと、なんと、なんとー！最終回だけがややイマイチだった・・・・！！！がーん。
ハッピーエンドだったからよかったことは良かったんだけど、そこにいくまでの一時の別れが！これって必要？？最終回一歩手前に一度別れる（OR別れの危機）って韓ドラあるあるだけど、このドラマに必要？
互いの気持ちに気づいたセヒとジホ、そんな時に現れたセヒの元彼女。この後、ジホが契約結婚を解消することを持ちかけ、それにセヒが応じて、家を出るジホ。そのあとジホはセヒに連絡もしないし。セヒはショックのあまり、ビール飲んでグダグダして、ジホを思い泣く始末（でもこのシーンがグッとくるのだ・・・！）オイオイ、そんなに泣くくらいならなぜ止めなかったんだい？とみんな突っ込んだでしょう？！なんかこれまで割と思いをぶつけてきてたジホが、どうして言うべきことも言わないで、出て行ってしまったのかな？！と私は理解できなかった。
でもまあ、最後はあーんなに無表情だったセヒが、子供かってくらいジホに甘えてたのは面白かった。
あと、このドラマは主演の2人以外の２組のカップル（スジ＆サング・ホラン＆ウォンソク）のことも同時進行で描かれていたけれど、そちらも面白かった。特にスジとサング！！！
サングがスジに対してストレートにぶつかっていって、さらにスジがストレートにかわす。でも、直球なサングに対して徐々にスジが惹かれていくんだよね〜〜。ただスジが好きでかわいくて、というだけじゃなく、きちんと自分が不満に思うところや、意見はしっかりスジにいうし、何かあった時は誰よりも味方してくれて助けてくれたり、ハンサムではないんだけれど、サングがカッコよく見えた〜。
ホランとウォンソクは、結婚したいホランとまだ踏ん切れないウォンソクの間でなんやかんやあって（割愛！）一旦別れたのだけれど、結局最後は元のサヤに収まった。でーもー、これって結局ウォンソクが折れたってことになるのー？いいの？とちょっとモヤモヤが残る結果だったけど、まあ、ホランが可愛らしかったからいいか（いいのか）
なんかもっといろいろ感想書きたかった気がするけど、長くなるので一旦〆。
いつものごとく、好きだったシーン、思ったことなど色々↓
・家の中、バス停などで、お互い顔をあわせるたびに無言で会釈するジホとセヒ。これって欧米の人たちが見てたらどう思うだろうね？でもあの会釈と敬語で2人の距離感表してたんだろね（Netflixの字幕ではタメ口だったけど・・・）
・ジホの部屋のドアに貼ってあったあのポスターなんのだろ？モザイクかかってたね？ジホが出てったあとは、部屋の中に貼ってあった！！
・セヒが現実的な理系男子なのに、詩が好きだったというのがなんか意外だった
・ジホのオンマ役がキム・ソニョンさんだったけど、2017年放送の当時ソニョンさんは40歳位だったわけでしょう？なのに30歳の娘がいる役（あげく終盤、孫まで生まれる。。。）って韓国ドラマの大胆なキャスティングに驚くぜ
・スジの家でジホとホランと３人で話してて、ホランが帰ろうとしてた時にスジが、ジホが24歳のボンナムにくどかれた件を話し始めたら、急にホランが帰るのをやめ、「焼酎もってこい！」と言ったのすごいウケた
・ジホとセヒが一緒に初めて寝た日の朝、セヒがパソコンに日記のようなものつけてて、ジホのいびきのこと書いてたのはなに？！毎日何か発見したこと書いてるの？一行日記とか？
・朝ごはんにもケジャン食べるジホ・・ひょっとしてジホの出身地は、椿の花〜のドンベクシ〜が住んでいるオンサン近辺ですか？！
・メインキャスト以外では、ボミが良かった。あのセヒですら、信頼してる感じだったよね。冷静でカッコいい。ポールダンスする姿にはシビれた！
・スジと下着屋に行った際にマネキンに自己紹介して話しかけるサングがおかしかった
・やっぱキムジャンのシーン最高だったな〜。あの時のセヒのズボン衝撃だった
・結婚式の回でのジホオンマの手紙！！泣けた〜〜泣けた〜まさかあんな形式だけの（ハズ）の結婚式のシーンであんなに泣くことになるとは！
・セヒの元彼女のジョンミン、かっこよかったよ〜〜！！パンツスーツもすんごく似合ってた！
・ボンナムもセヒの元彼女のジョンミンも、もっと絡んでくるのかと思ったけど、結構あっさりドロドロせずに終わったね？
・何気に一番好きだったのは、ジホがセヒの家をきれいに掃除するシーンだった。みていて爽快な気分になった。そして影響された私は見終わった後、我が家の掃除をした笑
総評。すんごいキュンキュンするわけでもなく、衝撃的な展開があるわけでもないストーリーだけれど、とにかく見ていて面白く、大好きになったドラマだった。ビール飲むシーンも多くて（っていうかスポンサーじゃないよね？！）、こっちまでビール飲みたくなったよ。また追加で感想書き足すかも。それとNetflixの字幕がおかしかったから、ちゃんとした字幕で見直したい〜。それより字幕なしで理解したい〜！
あ、主演の2人は「キム秘書はいったい、なぜ？ 」にも、ちょっとだけ出てたんだね〜。だいぶ前にキム秘書見てたのに〜〜〜〜今更知った。
そしていまさらその出演のシーンだけ見返してみると、感慨深いものがあるね・・・時間を経て、より落ち着いた2人に見えるよ。これからイ・ミンギとチョン・ソミンの他の出演作もいろいろ見てみよう〜
