マメニッキ

平凡な日常のアレコレ

向田邦子さん

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 J-WAVEで平日午後生放送しているクリス智子さんの番組、グットネイバーズ。大好きな番組でよく聴いているのだけれど、今日番組の中で言っていて知ったこと。いま、青山のスパイラルで向田邦子さんの展示をしているのだそう。行きたい!けれど、到底行けそうもないので、番組を聞いて想像してみた。

 向田邦子さんが亡くなって没後40年なのだそう。私が向田邦子さんのことを知った時には、すでにこの世にいなかったし、向田さんのドラマも私は見たことがなかったのだけれど、向田さんのことは知っていた。なぜかというと、家に向田さんの、「向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)」という本があったからだと思う。気づいたら家にあった。買ったのは母。当時、こういう本を買う余裕も、レシピを見て試す余裕もきっと母にはなかったであろうに、なぜ買ったのかはわからないけれど、家にあったこの本を私は好きで良く見ていた。きっとまだ実家にあると思う(だって古本屋には絶対売れない。なぜなら母が自分の名前をマジックで表紙に書いてたから・・)

この本の著者は厳密に言うと向田さん自身ではなく、妹の和子さん。出版されたのも向田さんが亡くなってから。とはいえ出版されてからもう30年以上!経つ。様々なレシピと、向田さんの思い出や友人たちが語る数々なエピソード、愛用していた品々について書かれていて、これ一冊読むだけで向田さんがどう言う人だったのかが伝わるような内容。

この本の中で私が印象的だったのは、向田さんはレタスを洗わないということ。キレイだって信じるのよ、と言っていたそうで、確かに見た目に汚れも何もなければいいじゃないかという気がするし、向田さんのおおらかな性格が伝わってきて、微笑ましい。

向田さんが「う」の引き出しを作っていたというエピソードも大好きで、一時真似をしていたことがあった。あと、給料はたいて水着を買ったエピソードも好き。

本の締めくくりに妹の和子さんが向田さんに呼びかける一文があって、いま思い出しても涙がでそうになるくらい、いい文章だった。またあの本読みたくなったな〜。今度実家に行ったらもらってこようかな・・。

きっとあの事故がなければ、橋田壽賀子さんと同じくらいの大御所の脚本家になってたよね。

そういえば、この展示が行われているスパイラルで数年前、クリス智子さんを見かけたことがある。物販のフロアで買い物をしていらした。平日だったから、毎日の生放送の前に立ち寄ったんだろうと思う。小柄で可愛らしい方だったな〜。

ちなみに上の写真は向田さんとは全く関係ないのだけれど、向田さんの本の中でとても印象的な写真が愛猫と一緒に写っているものだったので、うちの近所の猫の写真を載せてみた。すごい体格いい猫だよね?